中原中也の詩

本題にできるほど詳しいわけでもない詩人中原中也について。
暗唱できる彼の詩がひとつだけある。
「汚れつちまつた悲しみに……」
高校の頃に(国語総合ガイドでw)覚えたのだが、その頃から不思議だったのは
そもそも汚れちまった悲しみとはなんぞや、ということだった。
どんよりしたところがお気に入りなのでショックを受けるといつも心の中で
「汚れつちまつた悲しみ」のところだけ引用させていただく。
ちょっと調べてみても特別何かを指しているわけではないようだ。
暗い詩人ですし、そんなもんですか。
詩の全文を引用する。
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革衣
汚れちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる
汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
懈怠のうちに死を夢む
汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……
(国語総合ガイドより・中原中也「汚れつちまつた悲しみに……」)
別に悲しいことがあったわけではないが、考えてみた。
悲しみが汚れるっていうのは、たぶんそのまんまの意味なんじゃないかな?
と考えるのだが、安直すぎるようなので、
もう少し考える。
イメージとしては「悲しみ君」がいて、ぼろぼろの乞食のような姿になって
寒空の下ひゅるるーんってなってるみたいな?
イメージが雑すぎて結局言葉通りなので、
もう少し頑張る。
悲しみが最初から汚れているとかなんか悲劇のヒロインみたいな感じじゃなく、
何かによって汚されたらしいのだが、
全文を見ると、どうやら自分そのものを悲しみに置き換えているようにも見える。
前半は悲しみがかなり抽象的だけど、
後半は中原中也自身とも捉えられる。
余談だが、中原中也は若くして亡くなっていて、
生きるって……辛いよね、的な詩が特徴的。
写真を見る限り可愛い顔してる。
生きていることで、人々のあいだで汚れてしまったということか?
たしかに百恵ちゃんも愛しあうと汚れるのかとか歌ってたけど。←違う
それとも、自分が汚れていると思うほど綺麗なものを知ってしまったとか?
どちらにせよ自分があんまりにも惨めに生きていて、
毎日が無為に過ぎていくような虚しさを感じる、と言っているようだ。
そんなことを感じる時がないでもないが。
リリスズムの詩が得意な詩人については、
あんまり深く考えても仕方ないって気分になってきた。
心の声というのは抽象的で曖昧で、抽象画みたいなものだから、
あれに見えたりこれに見えたりっていう議論は無用の
インスピレーションの世界、のようだ。
反面教師として毎日を大事に生きていこう←絶対違う

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One Response to 中原中也の詩

  1. めたる says:

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    これ、学生時代に話した事有ったなぁ。
    素直な気持ち、純粋な感情がひねくれたって捉えてました。
    だから世の中を斜めに見て、俯いて、外れちゃったのかなぁ?と。